十二直(じゅうにちょく)とは

十二直は、北斗七星の柄の方角と日の十二支の関係から、日の吉凶を12種類で判断する暦注です。「直」は「当たる」の意で、暦の中段に記載されることから「中段」とも呼ばれます。

十二直の由来

十二直は、北斗七星の柄(ひしゃく)が指す方角に基づいて決められました。古代中国では、北斗七星の柄が指す方角(北極星を中心とした十二支の方位)によって月の名を定め、さらに日の十二支との関係から日の吉凶を判断しました。

日本では江戸時代の暦に必ず記載され、六曜よりも歴史が古く、信頼性が高いとされてきました。暦の中段に記されることから「中段十二直」とも呼ばれます。

十二直の算出は、日の十二支から節月の十二支を引いた値で決まります。節月は二十四節気の「節」(立春・啓蟄など)で切り替わります。

十二直一覧

名称 読み 吉凶 意味と適する行事
たつ 大吉 万物を建て生じる日。よろず大吉で、特に神仏祈願・婚礼・移転・開店・旅行に良い。ただし動土・蔵開きは凶。
のぞく 障害を取り除く日。医療始め・種まき・井戸掘り・祭祀に吉。婚礼・旅行・金銭貸借には凶。
みつ 大吉 全てが満たされる日。婚礼・祝い事・移転・建築・種まきに吉。動土・服薬は凶。
たいら 物事が平らかになる日。婚礼・道路修理・旅行・壁塗りに吉。穴掘り・種まきは凶。
さだん 善悪が定まる日。婚礼・開店・建築・移転・種まきに吉。訴訟・旅行は凶。
とる 小吉 万物を裁決し執り行う日。婚礼・造作・種まき・祈願に吉。旅行・財の移動は凶。
やぶる 物事が破れる日。訴訟・出陣・漁猟に吉とされるが、祝い事・契約は凶。破壊の意味から、取り壊し工事には適す。
あやぶ 物事を危惧する日。万事控えめにすべき日。壁塗り・船造りに吉とされるが、高所作業・旅行は凶。
なる 大吉 物事が成就する日。婚礼・開店・造作・移転・新規事業に吉。訴訟は凶。
おさん 小吉 万物を収納する日。五穀取り入れ・買い物・商談成立に吉。婚礼・見合いは凶。
ひらく 大吉 開き通じる日。婚礼・建築・移転・開店に大吉。葬式は凶。
とづ 閉じ込める日。金銀出納・建墓・トイレ造りに吉。棟上げ・開店・婚礼は凶。
十二直の算出方法

十二直は、日の十二支と節月の十二支の関係で決まります。

  1. 日の十二支を確認する(子=0, 丑=1, 寅=2, ... 亥=11)
  2. 現在の節月の十二支を確認する(寅月=2, 卯月=3, ... 丑月=1)
  3. 日の十二支 − 節月の十二支 = 十二直の番号(0=建, 1=除, 2=満, ...)

例えば、寅月(節月の十二支=2)の寅の日(日の十二支=2)は「2−2=0」で「建」となります。同じ寅月の卯の日(日の十二支=3)は「3−2=1」で「除」となります。

十二直の吉凶まとめ
大吉の直
建・満・成・開
万事に良い日。特に慶事に適する。
吉の直
除・平・定・執・納
条件付きで吉。用途による。
凶の直
破・危・閉
慎重に行動すべき日。