選日(せんじつ)とは

選日は、暦の上で日の吉凶を判断するために設けられた特別な日の総称です。干支・旧暦・二十八宿などの組み合わせから算出され、冠婚葬祭や開業などの日取り選びに利用されます。

選日の由来

選日は中国の暦注を起源とし、日本独自に発展した日の吉凶判断法です。六十干支(じっかんじゅうにし)の組み合わせや、旧暦の月日、二十八宿の位置など、複数の要素から特定の条件に合致する日を「吉日」や「凶日」として選び出します。

六曜のように6日周期で単純に繰り返すものとは異なり、選日は種類ごとに異なる周期・条件で出現するため、複数の選日が同じ日に重なることもあります。特に天赦日と一粒万倍日が重なる日は「最強開運日」と呼ばれます。

吉日

名称 周期 説明
天赦日 年5〜6回 天が万物の罪を赦す最上の吉日。季節(太陽黄経)と六十干支の組み合わせで決まる。春は戊寅、夏は甲午、秋は戊申、冬は甲子の日。何を始めるにも最良とされ、最も貴重な吉日。
一粒万倍日 月4〜6回 「一粒の籾が万倍に実る」とされる吉日。新規事業・開店・種まき・投資などの始まりに最適。ただし借金や人から物を借りることは万倍になるため凶。節月と日の十二支から算出。
天恩日 5日連続×3 天の恩恵を受けられる吉日。特定の六十干支のグループで5日間連続する。慶事・祝い事に良い。凶事には使わない。
母倉日 月4〜6回 母が子を育てるように天が人を慈しむ日。節月と日の十二支の組み合わせで決まる。特に婚姻・建築に吉とされる。
鬼宿日 28日周期 二十八宿の「鬼宿」にあたる日。鬼が宿にいて外出しないため万事に大吉。お釈迦様が生まれた日でもある。ただし婚礼のみ凶。
寅の日 12日周期 十二支の寅にあたる日。虎は「千里を往って千里を還る」とされ、旅立ち・金運に吉。出したお金が戻ってくるとも。
巳の日 12日周期 十二支の巳(へび)にあたる日。弁財天の縁日で、金運・財運に吉。弁財天を祀る神社への参拝に良い日。
己巳の日 60日周期 六十干支の己巳にあたる日。巳の日の中でも特に縁起が良い最強の弁財天の縁日。金運アップに最適。
甲子の日 60日周期 六十干支の最初の日(甲子)。物事の始まりに縁起が良い。大黒天の縁日でもあり、新しいことを始めるのに最適。

暦注下段の吉日

名称 周期 説明
大明日 60日中24日 天地が開けて太陽が隅々まで照らす吉日。建築・移転・旅行に特に良い。凶日と重なっても凶が軽減されるとされる。六十干支の特定の24日が該当。
神吉日 60日中33日 神事に関すること全てに吉とされる日。神社参拝・祭祀・祈願・お宮参り・七五三に最適。六十干支の特定の33日が該当し、出現頻度が高い。
月徳日 月3回程度 その月の徳が得られる吉日。万事に吉とされ、特に建築・リフォーム・増改築に良い。三合の原理に基づき、節月の天干と日の天干から算出。
天一天上 60日中16日 天一神が天に昇っている期間。この間は方角の障りがなく、どの方角へ出かけても吉。旅行・引越し・転居に特に好適。己酉から甲子までの16日間。

凶日

名称 周期 説明
不成就日 8日周期 何事も成就しないとされる凶日。旧暦の月と日から8日周期で巡る。この日に始めたことは成就しないとされ、結婚・開店・契約・移転などを避ける。天赦日や一粒万倍日と重なると吉日の効果が半減するとも。
三隣亡 月2〜3回 建築関係の大凶日。この日に建築事を行うと、向こう三軒両隣まで滅ぼすとされる。棟上げ・柱立て・土起こし・移転に特に凶。節月と日の十二支の組み合わせで決まる。
受死日 月1回 暦注下段で最も忌むべき大凶日。「黒日(くろび)」とも呼ばれる。この日は万事に凶とされ、天赦日と重なっても凶。旧暦月と日の十二支から算出。
十死日 月1回 受死日に次ぐ大凶日。万事に凶とされ、葬儀を除く全ての行事に不向き。旧暦月と日の十二支から算出。
十方暮 60日中10日 甲申から癸巳の10日間。十干と十二支が相剋(そうこく)するため万事に凶。特に旅行・結婚・契約に不向き。「十方の気が塞がる」が語源。
大犯土 60日中7日 庚午から丙子の7日間。土を犯すことが凶とされる期間。地鎮祭・柱立て・穴掘り・種まき・土木工事を避ける。
小犯土 60日中7日 戊寅から甲申の7日間。大犯土に続く犯土期間。間日(丁丑)を1日挟んで始まる。土いじり・建築の着工に凶。
最強開運日について

天赦日と一粒万倍日が同じ日に重なる日は「最強開運日」と呼ばれ、年に数回しかない非常に貴重な吉日です。

天赦日の「すべてが許される」力と、一粒万倍日の「始めたことが万倍に膨らむ」力が合わさるため、新規事業の開始・結婚・引越しなどに最も適した日とされています。

ただし、最強開運日であっても受死日・不成就日・三隣亡などの凶日が重なる場合があります。当カレンダーでは凶日の影響も加味した総合スコアで吉凶を判定しています。

当カレンダーでは、最強開運日を金色のハイライトで表示しています。吉日カレンダーで確認できます。

選日の算出方法
干支による判定

日本の暦では、各日に「六十干支」(十干と十二支の組み合わせ)が割り当てられています。寅の日・巳の日・己巳の日・甲子の日などは、この干支から直接判定されます。

節月による判定

一粒万倍日・母倉日・三隣亡などは、太陽黄経に基づく「節月」と日の十二支の組み合わせで決まります。節月は二十四節気の「節」(立春・啓蟄など)で切り替わるため、旧暦の月とは若干ずれます。

旧暦による判定

不成就日は旧暦の月と日から8日周期で計算されます。旧暦の月の初めに基準日がリセットされるため、新暦では不規則に出現します。